CROSS TALK

クロストーク

TALK WITH

ケイアイのアフォーダブル住宅を世界へ。

取締役常務執行役員CFO

阿部 和彦

経営企画・海外事業推進統括 執行役員

小沼 佳久

経営企画・海外事業推進室
参与

村山 雅一

世界進出に向けた、
緻密なマーケティングプラン。

小沼
「海外でもケイアイの家を建てていきたいよね。」から始まった海外事業展開ですが、いよいよ一つの形になりつつあるところまで来ました。ケイアイの代名詞でもある「高品質、だけど低価格なデザイン住宅」のことを海外では「アフォーダブル住宅」と言います。私たちのビジョンに沿ったこのアフォーダブル住宅の供給を通じて、日本だけでなく世界の人々にも持ち家を提供したいというのが海外進出のきっかけです。では私たちが得意とするアフォーダブル住宅市場が盛況な場所はどこかというと、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアといった国々。その中からビジネス環境要素として地理的距離や時差的問題、市場規模を鑑みた上でまずはオーストラリアをターゲットに決めました。
小沼
オーストラリアの成長性も魅力でしたね。国自体が非常に若く、移民政策を取りながら、若年層人口を意図的に増加させ、持続的なインフレを維持しています。どんどん新しい家を建てても、旺盛な需要に供給が追いついていないですし、土地の値段もどんどん上がっています。不動産投資も盛んで、早めに土地を買い土地の値段が上がると建物ごと売却する。そういう健全な住宅マーケットが形成されています。オーストラリアは1人当たりGDPも伸びています。特にメルボルンはオーストラリアの中でも1番人口が伸びている地域ですので、メルボルンへ転入する人も非常に多いです。現地にいると成長の勢いを体感できますね。
阿部
オーストラリアではメルボンに拠点を構えました。なぜ首都シドニーではなくメルボルンかと言うと、シドニーの土地は平坦ではなく、丘陵地や坂なども多く言わば、アメリカのサンフランシスコに近い地形で、属に言う不動産事業をやりにくい場所です。一方でメルボルンは平坦な街で住宅を建てやすい土地が広がっています。宅地造成しやすいメルボルンからスタートしよう。という具合でしたね。
阿部
加えて金融の街がシドニーとすると、メルボルンはビジネスに近い街です。そういう意味ではビジネスあるところに人は集まり、多様な産業が生まれますよね。郊外には多くの工場があり、それに伴うインフラも建設中です。良い経済循環しているのがメルボルンの街だと言えるでしょう。

文化や習慣に合わせた
勝利の方程式と
KEIAIプラットフォーム。

村山
住宅関連では他社日系企業も既にオーストラリアに進出していますので、他社事例もよく調査しました。その中で発見した失敗事例の大きな一つが、日本で作っている家をオーストラリアで売ろうとすることです。案外、当たり前のことのように思えて、この固定概念、日本で作っていた家の発想から抜け出すことが一番難しい。家はその地域の文化と大変関係が深いですから、現地で求められる家は現地の感覚を大切にして建てることが鉄則だと先人の失敗事例として学びました。例えばオーストラリアの家にはバスタブがなく、シャワーだけという家も多いです。現地の文化、習慣、感性に合う家を建てるパートナー会社を見つけることができるかどうかが最初の出発点でした。
阿部
安全にビジネス展開できる要因が揃っている前提で、戸建て住宅開発には勝利の方程式があります。これは何もオーストラリアに限った話ではありませんが、一番重要なのは立地で、交通の便が良く、開発地から近隣地域に良い教育機関(ハイスクールや大学など)があることです。人気な教育機関があると人が集まり、人が居住し、物価も上がります。人が住めば、商業施設が揃い、暮らしの利便性があがりますので、物件の価値が上がり、Win-winになります。生活環境の良い文教地区で土地を仕入れることができるのかがポイントなんです。
小沼
ここに、KEIAIのお家芸でもあるKEIAIプラットフォームを導入し、より確実で高速回転できるビジネススキームを構築することができれば、現地でも間違いなくコアコンピテンシーとして強みを発揮するはずです。オーストラリアのパートナーにも驚かれるのですが、ケイアイが日本全国で大量の住宅を供給しているのにも関わらず、各開発工程で停滞することなく納期通りに家が建てられていく。工程管理システム、積算ロジックの設計・開発などケイアイが持つ各プラットフォームを導入し、より高い成果に繋げていきたいと思っております。

グローバル企業になった
ケイアイ。
そして、アメリカ攻略に
向けて。

小沼
この3年で、この事業がきちんと利益が出るところまでようやく来ました。大切なのはケイアイグループのビジネスモデル、ビジョンや考え方は海外でも通用することを証明できたことです。つまり、私たちのマーケットがグローバル規模に広がったことを意味します。日本国内だけではなくて、グローバル企業として世界のマーケットにアクセスし、成長を続けていく道を獲得できたと思っています。村山さんと一緒にこのグローバル展開を開拓できたことは、非常にチャレンジングでやりがいある楽しい毎日です。
村山
小沼さんとよく話しますが、ケイアイの海外事業という場を通して、日本の若者が世界でも戦っていけるんだと実感でき、世界に活躍の場を広げていく機会を提供することは、すごく素敵でありますし、社会的意義のあることだと考えながら、今は2人で頑張っています。 これからの更なる飛躍が、また一段と楽しみです。
阿部
現地で戦う二人に加えて、数名の公募で集めた社員で、オーストラリアでは、まず100億、200億単位で売上をきちんと上げていきます。オーストラリアで土地を仕入れ、宅地造成し、事業拡大するスキームは出来上がりましたので、次はアメリカへの本格的な進出を検討したいです。海外展開の軸になるのはやはりアメリカなんです。と言うのも、オーストラリアの人口は約2,500万人。アメリアは約3.3億人とマーケットサイズが圧倒的に違います。すでにアメリカ攻略も水面下で始動しています。
阿部
と言うわけで小沼さん、アメリカへの本格的な進出は近いよ。ここでアメリカ進出を宣言しておいてよ。 (笑)
小沼
はは(笑) 。ケイアイをオーストラリアでもアメリカでもナンバーワンの建築・不動産会社にしてみせますよ。海外事業推進室で働かれたい皆さま、海外でお待ちしております。一緒にアメリカを制覇しましょう。
阿部
私も数々の大企業やメガベンチャー企業を経験していますが、ケイアイは意思決定が早いですし、なおかつ失敗しても、次に繋がる失敗であれば、許される環境に驚かされます。この企業規模でこの企業体制は、他社との差別化要因として大きいと思います。塙社長が社員に、トライ&エラーで良い。と言い切られています。そのためのセーフティーネットが敷かれていますが、この心理的な安心感が担保されている組織だからこそ、失敗を糧にしてトライ&エラーできる企業風土がケイアイの強さなんです。
ケイアイは成熟した企業ではなく、これから益々成長していく企業です。今年3,000億円近い売上になりますが、経営目標はもちろん売上1兆円を目指しています。ぜひ売上1兆円を皆で達成できるよう、前向きで、チャレンジスピリッツを持った方々が集まる環境をこれまで以上に皆さんと一緒に創り上げていきたいと思います。