CROSS TALK

クロストーク

TALK WITH

第10回 優良事業表彰を受賞した深谷市上野台に計画した街づくり「dan-lan no machi」。
この街づくりに携わった、プロジェクトメンバーが2年ぶりにこの街を訪れプロジェクトを振り返る。

ファーストドア分譲事業部
建設統括部
設計課 企画設計係 次長

宮坂 友大

2014年新卒入社。入社当時は、注文住宅営業及び分譲住宅営業に従事。その販売経験を生かして2017年より設計職へ異動。常にご家族目線で、コンセプト立案から、プランニングまでオールマイティにデザインを創り上げる。

KIS戸建分譲事業部
法人営業部
首都圏・九州ブロック 本八幡営業所 主任

海上 青空

2016年新卒入社。入社当初より仕入営業に携わり、その他法人販売の営業、契約書作成業務を経験。現在は所長の仕入業務の補佐をメインに業務推進係として従事する。

Casa robotics株式会社
ロボット部 副参事

坂口 麻美

2013年新卒入社。総務から営業と異例の経歴を歩み、営業管理職を経て、ネットワーク事業推進部、そして現在はロボット部として遠隔でお客様の営業を担当。出産、産休、育休を経て、憧れられるママになるべく今日も育児に家事に、そして仕事に全力投球。

ファーストドア分譲事業部
東日本ブロック
群馬建設課 課長代理

池田 享平

2017年新卒入社。BIGBANG9期生。ものづくりへの憧れから大学でも建築を学び、父の仕事も手伝いながら、自分が最も成長できる仕事として施工管理を志す。子どもの笑顔をヤリキルチカラに変えて、仕事も育児にも奮闘する1児のイクメンパパ。

いつかの仕事を思い出して
泣いてしまうほどの感動を。
2年ぶりにこの街を訪れて。

坂口
今日は2年振りにこの街へお伺いしたのですが、本当に懐かしいですね。そして、ご家族様が家を大切にされているのが凄く伝わりました。実際、先程あるご家族様にご挨拶させて頂いた時も、「暮らしやすくていいです。」とおっしゃって頂き、嬉しかったです。家や街並みに人肌や温りを感じられる優しい街になりましたね。
当時1歳半ぐらいだったお子様がもう3歳になって。今日、幼稚園のお遊戯会だったそうで。今の私の娘ぐらいだったイメージしかなかったのに大きくなられて、それだけ時が過ぎたってことなんだなって凄い実感しました。
池田
設計からの要求レベルも高く、大変なプロジェクトでしたが、すごくやりがいを感じましたね。実際にご家族様の幸せそうな暮らしぶりを拝見できて頑張ってよかったなと思います。
宮坂
当時、現場に入っている池田さんからしょっちゅう電話かかってきたもんね。(笑)「ここの納め方どうやればいいのかわかんないです!!」って。プランニングも初めてのことをたくさん詰め込んじゃったから、無理してくれたよね。私は、ご家族様が楽しく自分の街に愛着を持って暮らしてもらえることを一番に考えてデザインするので、坂口さんから実際のご家族様の暮らしの様子を聞けて嬉しかったですね。

困難を極めた計画段階。

海上
この土地の仕入れは勇気が必要でした。このダンランの街は全部で14区画のご家族様が暮らす街並みです。この土地の仕入れに関しては、測量や調査、役所への書類提出だけでも車で片道2時間半かけて日々通いました。
この土地のメリットはなんと言っても駅から近いこと。駅が近いということはそれだけ近隣相場と照らし合わせると土地価格が高くなるので、販売価格もエリアの相場を超えてくることを考えると、営業さんは販売しづらいだろうなぁと思いながら仕入れましたね。1区画だけならまだしも14区画もある大型分譲地ですから余計に不安と、駅近立地の期待が混じっていました。
宮坂
それで、全部署合同のコンセプト会議を開いたんです。「これはヤバいぞ!」と(笑)販売価格が高くなることは想像できたので、コストパフォーマンスは売りにできない。であれば、設計プランニング。要するにちょっとくらい高くてもこのお家素敵だわと思ってもらわないといけないなと。かなりのプレッシャーを感じました。
坂口
分譲住宅は、一般的には価格と立地がマッチすればご家族様は購入に至るケースが多いのですが、今回のコンセプト物件の場合はそのマーケティングの基本から離れ、価格は高いけど対価に見合ったどんな暮らしができるのか。その街並みの中でご家族様にとってどんな暮らしができるのかというところを訴求した販売手法をメンバーと夜遅くまで擦り合わせしましたね。現場見学の開催方法を見直してみたりと販売戦略も一から組み立てました。
幸い、宮坂さんがプランニングした照明計画や意匠性の高い訴求ポイントがたくさんあったのでご家族様がモデルハウスにご来場いただくと「わぁ!」と感嘆の声から接客できるのが助かりました。
池田
そう、その意匠性の高いプランニングに苦しめられました。(笑)いつもよりも難しい細かな施工が求められましたからね。そしてその要望を職人さん達に伝え、動かすことがこれまた困難で。しかも14区画の現場を最初から最後まで引き渡しも含めて私が現場監督を務めさせて頂いたので、トータルで2年近くこの現場につきっきりでした。
坂口
ご家族様から「ここちょっと気になるね」という箇所も池田さんに同席頂いて、解決してもらい本当に助けてもらいました。
海上
この土地を仕入れていて言うのもなんですが、正直ここまでみなさんがこの土地を、そして家を工夫して頂いて、豊かな暮らしを創り上げることに情熱を注いで頂いているのが素直に嬉しかったですね。仲間を実感した瞬間でした。

求めてもらえるための
スタンス。

海上
私たちの仕事は職種柄ゼロをイチにする仕事だと思っています。私たちがニーズを汲んでいる土地を仕入れることができれば、それだけで皆さんが仕事にスムーズに取り掛かって頂けると思っています。ですから該当物件(土地)を現地調査する時や、役所でその土地の概況を確認する時も、まずは設計さんがどういう点を気にするのかとか。販売する時にどういったところがアピールポイントになるのかとか、そういった部分はきちんと検討するようにしています。
宮坂
私自身、営業経験を経て設計職についたので、当時の接客したご家族様の顔を思い浮かべながら、なるべく自分よがりにならないようにというか、この家に住むご家族様がどういう暮らしを望まれるのかというところまでイメージしてデザインすることは、常に心掛けている部分です。今率いているチームのメンバーにもそれはきちんと伝えています。後は日頃のコミュニケーションを大切にしています。プロジェクトが発足してからそのメンバーとコミュニケーションを取り出すのではなく、日頃からコミュニケーションをとっておくと、いざ連携を組んだときにお互い気兼ねなく切り込めるので、何か問題が発生しても解決が早いですね。
池田
施工管理には100点しかないと思っています。不具合が一つでもあればそれは営業さんやもちろんご家族様にご迷惑をかけてしまう。ですから営業さんがご家族様に販売しやすいお家を建てるということは、その家に品質不具合がないことが当たり前なんです。その当たり前を突き詰めることで、信頼して頂けるよう取り組んでいます。
坂口
仕入れがなければそこに商品となる家が建たないですし、設計が考えてくれなければその商品価値もない。施工管理が家を管理・施工してくれなければ、家が出来上がらない。つまり、私達営業はみなさんがいなければ販売させて頂けるものが何もないんですよ。だからこそみんなで創り上げたその思いを胸に、ご家族様に提案をさせてもらうんですね。ご家族様の話をしっかり聞いて、また、社内ではしっかりとぶつかり合って、みんなで創り上げた商品を提供できたらなって常に思っています。
宮坂
それぞれの部署で仲間のことを考え、何より一番はご家族様の豊かな暮らしを考え合っているからこそ、今回こういうダンランの街という素敵な街ができて、素敵なご家族様が暮らされていることが仕事冥利に尽きるなと思うので、引き続きしっかりと連携を取りながら、会社として豊かな家を建てて行きたいなと改めて思いました。

優良事業表彰

一般社団法人全国住宅産業協会が毎年、優良なプロジェクト(事業及び企画・開発)を実施した会員を表彰する。良質な住宅供給及び住環境の整備を促進し、もって住宅・不動産業の健全な発展と会員の資質向上に寄与することを目的としている。