コミュニケーション・ブックKEIAI MAGAZINE!コミュニケーション・ブック KEIAI MAGAZINE!

デザインのケイアイデザインのケイアイ

プレスリリース

プレスリリース

ケイアイスター不動産グループに関連するプレスリリースの記事を掲載しています。

2021.05.31

RPA・AI-OCR技術の活用により本格運用開始から14,000時間を超える工数削減に成功

テクノロジーの活用で生産性の向上を目指す

ケイアイスター不動産株式会社(本社/埼玉県本庄市、代表取締役/塙 圭二、以下 「当社」と言う。)は、2020年2月から本格運用しているRPA・AI-OCRを活用したデータドリブン経営によって、本格運用開始から2021年3月末までの1年2ヶ月で14,000時間を超える工数削減に成功しましたことをご報告します。また、当初は建築の工程管理に関わるものから導入しましたが、契約に関するものや、財務経理に関する事務作業などに範囲を広げ、これまでに活用してきたRPAは累計57事案となっています。

RPA図(案6)

導入の背景

当社は、IT成長戦略として【高回転経営:AI、BI、RPAを活用したデータドリブン経営による在庫回転率、生産性向上】を掲げ、2019年7月に専門部署を新設しました。
不動産ポータルサイトの普及により、購入者との取引にもスピードが重視され、工程管理においても工期短縮など生産性向上は重要項目となっています。新築戸建分譲事業における管理データの情報量は多大であり、集計・分析にかなりの労力がかかっていました。また、当社の成長拡大によって販売棟数が増加し、それに伴って膨らむ業務や人員コストに対しての効率化が課題となっていました。
そこで当社は、購入者と取引の多様性、スピード重視の競争環境における優位性の確立および、購入者のさらなるニーズに適切に応えられる生産体制を整えることを目的に、BI・RPA・AI-OCR技術による徹底した可視化・自動化を実現させました。新築戸建分譲事業における戦略立案やその実行管理のスピードと生産性向上を重点施策として、システムの運用を進めています。

RPA(Robotic Process Automation)
RPAは、従業員1人を活用する場合の1/3のコストで導入する事ができ、さらに3人強の事務作業を行う事が可能です。販売棟数増加に伴う煩雑な事務作業の担い手として、積極的にロボット従業員として活用する事で今後のさらなる生産性向上を可能にします。

画像①

AI-OCR(AI Optical Character Reader)
RPA技術に加えて、紙媒体のデータをテキストデータに変換するAI-OCR技術の活用でさらなる効率化を図っています。請求書やアンケート等、これまで手作業で行われていたデータ入力を自動でテキストデータに変換することが可能です。

現在当社では、RPAを使ってロボットを57体作成し、単票から一覧への転記や一覧から単票への転記など、従来は人が手作業で行わざるを得なかった業務を自動化し、さらに設計部門における確認申請、確認受理、各部署への図面配布から着工可能日など工程管理のデータ化や問題の可視化を実践しています。
これらRPA・AI-OCR技術を活用し、本格運用開始から2021年3月末までの間で14,000時間を超える工数削減に成功しました。
2021年3月期は当社グループ全体で約5,000棟を販売し、前年比で約122%、また利益率は95.5%増の成長となりました。このRPA・AI-OCRの活用による業務効率化は、当社の成長拡大の重要な下支えとなっています。

<導入例>
・市区町村ごとに異なるフォーマットの固定資産税の精算手続きの自動化
・定期点検サービス依頼書の入力の自動化
・仕入れや開発における工程の自動入力             等

今後の展望

現在累計で57体のロボットが稼働しており、導入当初に比べ多様化した活用に対応するための改善策を検討してまいりました。その結果、6月からは新たなRPA製品を導入し、基盤を強固にしながら、様々な部署からよせられる、個々の業務の自動化ニーズにより広範かつ迅速に応えていくこととしました。
今後もさらなる工数削減を目指し、2022年3月期はこれまでの実績の2倍以上である30,000時間削減を目指します。

参考資料